USUMフリー マイナーヤケの使用感まとめその1
目次
はじめに
出張の際、うっかり自宅に剣盾を置き忘れてしまった。
帰宅できる7月上旬(くらい?)までポケモンをやらないとなると禁断症状がでてしまうのでUSUMフリーにでも潜ろうと思ったが、ただ漠然とフリーに潜るのは寂しい。そこで7世代であまり使ったことのないヤケを中心としたヤーティでフリーに潜り、ここに使用感を書き残すことにする。
以下は適宜追記する。
目標と指針
その1
いままであまり使ってこなかったヤケモンを中心としたヤーティを組む。
その2
中心となるヤケの選出率をなるべく高められるよう適宜修正を加える。
その3
30戦ずつ潜って使用感、勝率をまとめる。
今回メインとするヤケモン↓
メガヤシギバナ、メガヤラクロス、メガヤルタリス、メガヤーマンダ、アローラヤトヤトン、ヤドラン、ヤァイヤー、ヤイリュー、ヤツロイド、化身ヤンドロス
この記事で取り上げるヤケは黄色字で表記した。
使用ヤーティおよび戦績
ヤシギバナ&ヤイリュー
1.使用ヤーティ
A:
B:(→、→)
ヤシギバナ@メガ石 リフスト/ヘド爆/めざ氷/地震
ギャラドス@ミズZ アクテ/エッジ/地震/文字
ヤイリュー@眼鏡 竜星/暴風/文字/かみなり
野菜先生@鉢巻 エッジ/地震/ロクブラ/ばかぢから
ヤッカグヤ@ゴツメ ヘビボン/エアスラ/文字/めざ氷
ヤードラン@珠 オバヒ/ラスカノ/大地/エッジ
フシギバナ@メガ石 リフスト/ヘド爆/めざ炎/はたきおとす
ヤャラドス@メガ石 アクテ/エッジ/地震/アインテ
ヤンペルト@ミズZ ドロポン/ラスカノ/吹雪/草結び
2.ヤーティ構築時の構想
ヤイリューのマルチスケイルを活かす方向で構築。ヤャラのZアクテ、ヤシギバナのリーフストームでカバルドンのステロ展開を咎めていく。
その他のヤケモンはハードロックな野菜丼、弱点の少ないテッカグヤなど強引な突っ張りが効きやすいヤケモンを選び、対面構築チックな動きができるよう組んだ。ヤードランはアーゴヨンに強そうなので入れた。
その後ヤイリューの選出率を引き上げるべく、特殊ヤイリューと攻撃範囲の相性がよりよく、かつ4倍弱点のないヤンペルトをドランに代わって投入。そしてヤャラに対ガルドの役割をある程度振り分けられるようにメガ石を持たせた。
1軍ヤケは不在だが、その割には高種族値のポケモンを揃えることができた。
3.ヤーティの使用感
悪ヤケがいなくてもガルドに厚いヤーティは作れる、ということを再確認。
ゴーストZギルガルドに後出しできない、つまり悪ヤケの入っていないヤーティを使うことに抵抗を感じていたが、そもそも7世代は弱保や食べ残しガルドの方がZより数が多く、またある程度削れたガルドならヤイリューでも後出しが効く。そのため、たとえこちらが相手のガルドをサイクルに参加させてしまう選出であっても、先発さえ間違えなければ何とかなった。
構築に「ゴーストZガルド後出しから確1取ルルート」を仕込むことは、我がヤーティを組む上での固定観念となっていたのだが、立ち回り次第でどうにかなるものなのだなあ~と反省するばかりである。この発見が8世代で活かされることを願ってやまない。
今回中心とした2匹のヤケのうち、ヤシギバナはなかなか使い勝手がよかった。
ヤーティに限った話ではないが、カバルドンにステロを撒かれた後HPを残されながらサイクル戦を回されると、エッジ等の半減技に繰り出して木の実発動、そのままあくび連打へ……などなどの流れが生まれたりしてなかなか面倒なので、カバルドンを上から即死させられる駒というのはそれだけでなにかと便利な存在である。
特にバナはカバルドンと並んで先発に来やすい霊獣ボルトやコケコにも強く、その他のヤケモンより先発で動かしやすいのでその点が使いやすかった。
ただ、メガ前の氷弱点は少々気になった。眼鏡レヒレ等への受け出しに若干のリスクがある。メガヤスゴもそうであったが可能であれば先発に置きたい。いたずらにリスクを背負うべきではないが、「この対面での相手の行動は経験上レヒレ後出し一択」といった盤面があれば、釣り出しから展開すべき時もあろう。
眼鏡ヤイリューは腐りにくさが偉大であった。
バシャーモやナットレイに役割を持つことができ、またこれらが選出されない場合でもマルスケを盾にマンダ等のメガ枠を無理やり持っていくことができるということで、選出択を回避しやすい。ステロ展開のケアさえできるのであれば使いやすいヤケであると思う。
一方で、襷ステロの場合に腐ってしまう点と、眼鏡ヤイリューそのものの性能が少々気になった。
眼鏡はサブウェポンを強化できるが、ナットカミツルギ等の4倍勢は眼鏡がなくともだいもんじのダメ―ジは十分である。また眼鏡であってもテッカグヤやギルガルドを落とすには足りず、メガメタグロスに対してもアイへの怯みや耐久振りを考えると少し心もとない。かみなりはギャラへ、流星群はマンダや命中安定技としてバシャに打つ場面がほとんどで、これまた眼鏡の意義が薄い。そして、眼鏡によるサブウェポンの強化を活かす機会が少ないなら、先発の襷ランドロスや襷ゲッコウガに殴り勝てるヒコウZ神速ボイリューの方が便利である。
要するに、眼鏡を持つ意味がそんなにない以上、対面性能に振り切ったヒコウZ持ち神速ボイリューの方が何かと取り回しが効きやすいのではないか…ということを使用していて感じた。
眼鏡でサブウェポンを強化できることにふたたび意義を見出すことができるなら、ヤイリュー入りのいいヤーティも組めよう。7世代環境で対戦する機会が今後生まれることに期待。
ヤンペルトはバナと同様そこそこ先発に起用しやすい点が魅力的。
フシギバナをヤーティに入れているととにかく先発にグロスやマンダを呼びがちなので、それらを対面処理可能でかつカバルドンに確1を取れる駒というのは先発を決める上で非常にありがたい存在だった。
ただ、炎が等倍でありリザYの攻撃を耐えないためカバリザに出していけないのは少し残念なところ。
4.戦績
17勝13敗。あまり勝率はよくない。
非砂パのすながくれガブを使用したパーティや進化前で固めたパーティなど、明らかにセオリーを度外視して組まれた構築への勝ち数は除外して計算。
そのうち、ヤシギバナの選出数19回、勝ち数13回。ヤイリューの選出数11回、勝ち数6回。
カグヤ、バナ、野菜の選出数が目立って高い。また、バナを出さない試合ではメガヤャラドスをほぼ選出した。
ヤシギバナ野菜ヤャラの並びが使いやすいという話はたびたび目にしていたが、確かに可能性を感じる並びだったように思う。
今回の勝率はいまいちだったが、ヤイリューヤンペルトの枠を再考して勝率の高まる並びを開拓していきたいところ。
(参考)カバを上からワンパンできるヤケ↓
※カバルドンの型は実数値H212-B171-D110(わんぱくH228BD140振り・俗にいう共有パカバ)の個体を想定
一致技で処理可能↓
()
ミズZの個体のみ→
眼鏡くさむすび個体のみ→
珠or眼鏡くさむすび個体のみ→
ヤラクロス
1.使用ヤーティ
A:
B:(→、→)
ヤラクロス@メガ石 ミサイル針/インファ/ロクブラ/地震
カプ・レヒレ@眼鏡 イドンプ/ムンフォ/波乗り/めざ炎
ヒートヤトム@炎Z ヤバヒ/かみなり/ボルチェン/めざ氷
ヤャラドス@ゴツメ アクアテール/地震/エッジ/氷の牙
ヤットレイ@鉢巻 ウィップ/ジャイロ/はたき落とす/地ならし
ヤンデヤンデ@チョッキ ジャイロ/ロクブラ/エッジ/地震
ヤラミドロ@眼鏡 竜星群/ヘドウェ/竜波/気合玉
ヤードラン@帯 ヤバヒ/ラスカノ/大地/エッジ
2.ヤーティ構築時の構想
最強のヤーティと名高い5世代サンプル2()をミミッキュに強くなるようにいじった。
ヤラクロスは霊獣ボルト、カミツルギ、ゲッコウガ等のヤーティでは辛い諸々に強く出られる。これらのポケモンは初手で来やすいためヤラクロスも初手に置いて崩しに行きたいが、一方で、これらと同時に採用されていることの多いミミッキュとこちらのヤラクロスが初手で対面する裏目がネックとなる。そのためミミッキュに後投げの効くヤンデヤンデを連れてきた。
また、ヤラクロスの重要な役割対象としてオニゴーリが挙げられるが、これはマンダと同居していることが多く、メガ枠にマンダを任せるとヤラクロスの選出が自由に行えなくなる恐れがあったため、非メガでマンダを処理できるヤトムを投入し単メガヤーティとした。リザードンが重いのはご愛敬。
数戦してどうも雷パンツバシャーモへの薄さを感じたため、レヒレをヤラミドロに変更。ヤラクロスと攻撃面での相性もいい。
あまりにリザードンが重かったため、構築のコンセプトは崩壊するがドランを投入。リザードンに弱いのはご愛敬で済むことではなかった。
3.ヤーティの使用感
ヤャラヤットがやはり非常に使いやすい。ヤラクロスはこの2匹で対応しづらいポリ2やカミツルギに強いため、穴埋めとしてよく機能してくれた。
ヤラクロスについてはほとんど期待通りの活躍で、構想で述べたポケモンの他フェローチェ、ランドロス、ルカリオ、ゲンガーなどの処理もした。ヤャラヤットの役割集中を抑えつつ崩し性能も高く、性能については申し分ない。
「有利対面ロクブラの法則」については場合によりけり。ただ、ヤラクロスの場合ポリ2やナットレイのようにいくぶんか余裕のある対面が多いため、交代読みを挟む余地はその他のヤケより確かに多い。
ヤンデをドランに変えたことで初手には置きづらくなったが、こちらの問題はヒートヤトムが解決してくれた。サンプル2では霊獣ボルト+ミミッキュの並びに対して、ボルトチェンジを無効化できない都合で先発にヤラクロスやヤティオスを置くか他を置くかの択になりがちだったが、このヤーティならば先発に火トムを置くことで対応できる。このヤケモンの投入はもっぱらメガマンダ対策のみを目的としていたので、これは思わぬ副産物であった。
4.戦績
24勝9敗。 ヤラクロスの選出数は15回、勝利数13回。
非砂パですながくれガブを使用したパーティや、進化前で固めたパーティなど、明らかにセオリーを度外視して組まれた構築への勝ち数は除外して計算。
勝率がけっこう高いのはうれしかったが、フリーは同実力の相手と多くマッチングするシステムではなく、ある程度強ければ勝率は大幅に跳ねあがりがちなようにも思われるので、この構築をもし仮にレートで使ったらどれほどのレートになれるのかは分からない。
選出はほとんどヤャラヤット+何か。テッカグヤにはドランかヒトム、サンダーにはヤラミドロといった具合にこの2匹の手に余る部分を3匹目で補強する。
ミミッキュにはヤットレイ、火トムのどちらかをなるべく先発させ、カバルドンが見えたらヤャラを先発に置くという基本は特に変わっていない。
ヤャラヤットヤラクロス火トムの選出率が目立って高く、この並び+2にはブラッシュアップするに足る使いやすさを感じた。
ヤラミドロの枠はフシギバナの処理を考えるとヤティでもよさそう。ガルドを対面処理できる点やサンダーから毒を貰わないところを加味してこちらを連れてきたがバシャーモを処理できるなら正直何でもいい。
ドランの枠は他に適役もいそうにないのでそのままでよさそう。しいていうならヤンギラスか。
ヤラクロスには全体的にヤチートと似たものを感じたため、ヤチート入りヤーティを参考にしながら組めば外れはないように思われた。もちろん、ヤラクロスがゲッコウガに強い一方でミミッキュテテフには弱いため、そのまま転用するわけにはいかないのだろうが。
(参考)7世代に高レートを記録したヤチート入りヤーティ
1.
(【ポケモンUSM】トリパ偽装ラティクチ軸ヤーティ(S8最高最終2001)【役割論理】 - ヤティアス布教記録より)
2.
(【ポケモンUSUM】シーズン17使用構築 古(いにしえ)のラティクチ 最高最終2003【役割論理】:Hello,勝ち星を数えて - ブロマガより)
3.
(QRレンタルチーム/チームログ1 - 役割論理専用wiki - アットウィキより)
↓高レートの記録は確認できなかったが、ちょくちょく話題となっていたヤーティ
4.
(3と同様、論理wikiより)
その2へ続く