【USUMシングルS15 最高・最終2011】続☆戦果山盛ヤスゴサイクル
S14の補足的な要素を含む構築記事である。
目次
1.使用構築
シーズン14で使用したものと並びは同じだが、ヤードラン、ヤスゴドラ、ヤラヤラの技構成、ヤードランの努力値に変更を加えている。またジャラランガは冷静ぼうじん両刀型でのみ使用している。
2.構築経緯
シーズン14で用いた構築に微修正を加えて完成した。
yaterugumasukisukizamurai.hatenablog.com
S14の構築記事は少し説明と日本語があいまいなところがあるので、捕捉しながら解説する。
当構築はヤスゴドラをメインにしたヤーティである。ヤスゴドラの特徴は以下の通り。
+・剣舞ミミッキュ、飛行Zランドロス、Zカミツルギなどの物理の崩し枠に後出しから役割が持てる。
・フィルターによって特化ランドの地震程度なら確3にでき、ステロも刺さらないため、役割対象に対して安定感がある。
-・火力が低い。数値受けやゲッコウガの後出しを許す。
・メガ前の耐性が貧弱。繰り出し際に役割破壊を受けやすい。
これらから、ヤーティ構築の指針を以下のように設けた。
1.どんな構築にも入りうるミミッキュをメガ枠であるヤスゴドラで処理していく都合上、ヤーティ内のメガ枠はヤスゴ1匹が望ましい。
2.ヤスゴに後出しされてくる決定力はゲッコウガ。こいつもまたミミッキュ同様どんな構築にも入りうるポケモンであるので、ヤーティ全体でできるだけゲッコウガに厚くしたい。ヤスゴ+ゲッコウガに強い2匹の選出を常に行えるのが理想。
3.ヤスゴで数値受け(など)を崩すのは難しいので、数値受け側からサイクルを崩していけるように高火力を用意する。
4.メガ前ヤスゴ繰り出し際に打たれがちな地面技、格闘技をケアできるような取り巻きを選ぶ。
以上の4点を意識しつつメガ枠ヤスゴドラの取り巻きを考えた。
まず候補に挙がったのは鉢巻ヤプ・ブルル。カバルドンをはじめとする数値受けを崩せる火力に加え、グラスフィールドで地面技のケアができる。ヤスゴとの相性補完もなかなかであるため入れない理由がなかった。
この2匹が不利を取るのはリザガモスのような炎タイプ、珠変幻ゲッコウガ、ギルガルド。これらとそこそこ有利に戦えて数値受け崩しも任せられる眼鏡ヤードランが3匹目となった。
この3匹を基本選出とし、対バシャーモをヤャラヤラヤラに任せ、最後に崩しや対むらっけのコマとしてZジャラランガを採用した。
ジャラランガには防音やこちら側が先にZを打つ展開を相手にチラつかせて相手のジャラランガの選出を躊躇させる、防弾をチラつかせて食べ残しガルドにどくどくを打たせる、フェアリーを選出させることでブルルドラン両方を再生回復持ちで受ける選出を防ぐなど、相手に与える選出・プレイングへの圧力にもほんのちょっぴりだが期待していた。
特性は剣舞ガッサを重く見て防塵で使用していた。後続への負担を重視してゆうかんAC防弾ジャラランガを使っていた時期もあったがゲンガーにジャラランガを後出ししていくのを前提にしている時点で後手に回っている感が否めなかったため没に。
ヤラヤラはゲッコウガに極めて弱いが、バシャ霊獣ボルトに強く、バシャに役割が持てるポケモンとしては珍しくナットレイ、ギルガルド等鋼タイプの後出しを許さないポケモンであること、またメタグロスがボスゴ読みで打ってくるアムハンで無償降臨できる(ささやかながら格闘技のケアができる)こと、火トムにそこそこ強いことなどから採用の運びとなっている。
この枠は一時期ギルガルド、ゲンガー、ヒードラン、ゲッコウガ、火トムなどに強いジメンZヤグラージになっていたが、霊獣ボルトに崩されたりと何となくしっくり来なかったのでヤラヤラに戻した。
S14の構築はだいたいこのようなことを考えながら作った。
3.個別解説
変更点のみ記載。
ヤスゴドラ→メガヤスゴドラ
特性:いしあたま→がんじょう
技:もろはのずつき→ストーンエッジ
リザグロスに初手投げするべく頑丈エッジに変更。
実際はウルガマンダやマンダヒトムに一貫する技としてよく打った。炎の体で火傷しないのがありがたい。
ヤードラン
技:げんしのちから→マグマストーム
努力値:HC252、D4→H244、C252、BDS4
マグストオバヒ両搭載ドラン。オバヒはグライオンを交代際に葬るため、マグストはHBポリ2、フシギバナに役割を持つためにそれぞれ採用した。タスキマンムーの強引な繰り出しなども咎めることができる。ウルガモスへの遂行は少々不安だが、向こうもめざ地以外有効打を持たないのでマグスト連打で押し切れる。
メガネは火力強化で一貫を取っていくアイテムであり、高火力で一貫させやすい一致技を打ちやすい技構成こそ理想であるため2種の炎技を投入してある。
残念ながらバナには光合成連打で逃げ切られてしまうことが多かったが、タスキガルドなどの思わぬ相手に刺さるため、併用は便利だった。
H252とH244、B4とを比較するとGF下でメガリザXの龍舞地震の乱数が2つずれる(53.3%の乱1→41.1%の乱1)。ドランにダウンロード調整を施す意味も薄いのでお守り程度に振ってみた。ちなみにSに4振ると準速ガラガラ抜きになる。リザやマンムーの地震を耐えてくれたことはなかったが、ポリ2を繰り出されてダウンロードでCを上げられるという展開もなかったのでこの調整は間違いではないのだろう。
ヤラヤラ
技:骨ブーメラン→ストーンエッジ
ドヒドイデやオニゴーリ入りの構築をジャラランガで対応していたことから骨ブーメランの打ちどころがなくなっていたのでマンダギャラに刺さるエッジを採用。これには一考の余地があり、ランドカビゴンに一貫する叩き落とすなどもアリではないかと思われる。
ヤャラランガ
持ち物:ジャラランガZ
性格:ゆうかん
特性:防弾
努力値:AC252、H4
技:スケイルノイズ、かえんほうしゃ、インファイト、地震
火力
・地震でB4メガゲンが88%の乱1 (ダメージ134〜158、99.2%〜117%)
・ 〃 無振りコケコが29%の乱1 (ダメージ128〜152、88.2%〜104.8%)
・ZスケイルノイズでH振りオニゴーリ確2 (ダメージ157〜186、83.9%〜99.4%)
防弾で採用することを前提とした専用Zヤャラランガ。防弾によって無償降臨が狙いやすいので、耐久を落とし裏にかける負担を重視した。
ゲンガーに後投げしつつ、ドラゴン技以外を選択してミミッキュの皮を剥ぐなどしてサイクルを有利に展開するのが狙い。
……だったのだが、特化じしんでもコケコが落とせないこと、そもそも影踏み持ちのメガゲンに後投げする時点で相手側のゲンガー釣り出しの余地を残すためあまり強い動きではないこと、耐久が微妙で霊獣ボルトへの性能が低くなることなどが原因となって戦績が微妙であったため没となった。
4.問題点
カプ・レヒレ
ブルルしか勝てるコマがいない。特に眼鏡型はムーンフォースでブルルを確2に捉えてくるので不利な読み合いになる。
テッカグヤやメタグロスのような馬鹿力でもエッジでも役割破壊できない鋼タイプと組まれている場合は厄介さがさらに増す。H振りレヒレは眼鏡ドランのオバヒを確3に抑えるため、相手のレヒレがあまり火力に努力値を割いていないタイプでも押し切られかねない。うまくドランと鋼タイプを合わせてラスカノ+オバヒで落とそう。
メガメタグロス
ヤスゴの交代際にアムハンを合わせられると厳しい。またこちらが炎のパンチを打つターンにレヒレが降臨するなどしてサイクル負けしがち。アムハンにギャラを合わせてグロスを過労死させたり、ガラガラを釣り出して相手の裏を崩しにいったりする必要がある。
ジャラランガの型
本構築のジャラランガは最大火力である流星群を切っている。専用Z持ちかつ防塵の場合ジャラランガへの打点が必要ないためこうなっているのだが、つまるところ完全なヤーティではない。別に強さに問題があるわけではないが、やはりヤーティっぽさにはこだわりたいところであった。
相手のジャラランガに対してはブルルでZを躱しつつギャラで処理する形となる。選出されること自体は少ないがかなり厳しい。
5.戦績
最高・最終レートともに2011。最終順位は156位。
使用していた2つのヤーティ(&)の結果が振るわず、最終日に使用開始。ドランやヤスゴの試運転がてら潜ったところ、レート2000勢を連続で引き当てつつ19勝5敗という幸運に恵まれそのまま2000に載ったところで風邪が悪化したため保存した。
昨シーズンも書いたが、この並びは結構好きなので来シーズンでも使うつもりである。シーズン8の記録である2114越え、最終順位30位以内をめざして頑張りたいところ。
6.最後に
質問、記事の不備などがあればこちらにどうぞ
7.おまけ
シーズン14↓
シーズン15↓
やったね☆