【USUMシングルシーズン9】ガエン妹フル☆フルアタック 最高・最終2000
シーズン9はいかくが解禁されたガオガエンを使ったパーティを組もうと決めていました。完成したパーティがこちらです。
目次
1.構築経緯
まず使いたいガオガエンからスタート。
ガオガエンの特徴として主なものは以下の通りです。
+・ギルガルドのゴーストZをタイプ受けでき、無振り聖剣が確3
・いかく、はたきおとす、とんぼがえりを持つ
・カミツルギに対面勝ちでき、型しだいでグロスに役割が持てる
-・技の大半が接触技であり、ステロ2倍
・ランドロス、ボーマンダ、レヒレ、カバルドンに対して有効打を持たない
・対ナットレイ要員としてヒードランと競合しがちで、ハッサムやテッカグヤ、アーゴヨン、リザードンなどに対して薄くなりがち
これらの中で、まず注目したのは+面の上一つ目。この時点でギルガルドを安定して処理できるように、鉢巻ではなくZクリスタルでの採用を決めていました。
また、ギルガルドの取り巻きとしては水タイプやカバルドンがよく採用されている印象だったので、同時選出の際の一貫性を消すべくナットレイではなくガオガエンとの相性補完に優れるバナかブルルを使うことに決めました。この2匹はナットレイと違い、カバルドンを上からワンパンできるという強みもあり、ガエンの相方としては適任かと思われます。
さて、バナかブルルを使うのであればアーゴヨンに後出しの効くようなポケモンが必要になってきます。死に出しで積まれて3タテという流れは避けなければなりません。
アーゴヨンに役割を持てるのはメガバンギラスか、チョッキツンデツンデか、エンペルト。ナットもドランも採用しておらず、ミミッキュに薄くなることが想像できたのでチョッキ持ちのツンデツンデを連れていくことが決まりました。
そして、この3匹ですと少々ドリュウズやガルーラに薄いので、4匹目はゴツメギャラドスに決定。ランドロスの場合リザードンやルカリオに薄くなってしまうのでこちらを優先させました。
ここまでで重いのはバシャ、カグヤ、バナ、マンダ、グロス、霊獣ボルトロス辺り。バナの突破手段としてはメガボーマンダかラティアスが上がりましたが、最終的にステロが刺さりにくく霊獣ボルトロスにも後出しが効くラティアスに決まりました。そして最後の一枠はサンダーか水ロトムかで迷いましたが、カバ、マンダ、ガルドのような草打点でもガオガエンでも崩しづらいカバガルド入り構築に有効打を持つ水ロトムに決定です。
その後、草枠をブルルに確定し、その結果カミツルギやハッサムが重くなってきたのでギャラドスに文字を採用、ポリ2が重く感じられたのでガエンにはたきおとすを採用するなどの微調整を施して構築が完成しました。
当初は草タイプ+ガオガエン+ギャラドスの選出が多くなるのではないかと思っておりましたが、草タイプのマークが予想外に厳しく水ロトムとガオガエンの同時選出が多めになりました。
2.個別紹介(緑字は改良の余地アリ)
ヤオガエン
持ち物:ガオガエンZ
努力値:A252、H228、D28
技:フレアドライブ、DDラリアット、はたきおとす、じしん
主な役割対象はギルガルド、ジャローダ、カビゴン、ベトベトン、ナットレイ。この他にポリ2+クチート、アーゴヨン+ギャラドス+ハッサムのような対面構築や積みサイクル、グロス入りのパーティにも選出していました。
ちなみにギルガルドに対して基本的には有利ですが、剣舞型や毒キンシ型への後出しは厳しく剣舞を打たれたら聖剣警戒でギャラに引く、釣りだす等の動きが必要でした。
いかくのおかげでバシャーモやミミッキュを見ても気軽に先発に置けるのは同じく悪タイプのバンギラスにはない強みです。
欠点はステロが抜群でありゴツメも受けることからバンギラスやヒードランよりやや短命な点。そして、バシャーモ対策の余波を受けてか、非常に受けられやすい点。
カバやランド、レヒレなどガオガエンを何度も受けられるようなポケモンが入っている構築は大変多く、それら+ステルスロックの組み合わせで来られるとガオガエンでサイクルを崩すのは困難です。
例えば、ナットレイを見て繰り出したはいいものの、混乱実ランドロスに攻撃を受けられステロを撒かれ、その後ずるずるランドナットのサイクルで消耗して負け……といったような展開。こうした相手に対してはラティアスを通しに行く必要があります。
このように、一見刺さっているかのように見えて実はジリ貧になりがちな構築というのがガオガエンには結構ありがちなので、ステロ込みで役割対象の攻撃を受けきれるかどうか、あるいは相手に受けきられてしまう選出になっていないかなどを考慮しガオガエン受けから相手のサイクルを崩すように動く・選出を考えるのが重要です。
技構成および持ち物はリザードンに有効打が持てるガオガエンZとDDラリアットは決まり。後出しは困難ですが、DDラリアットはメガゲンガーに打つ技でもあります。グロスへ打つフレドラ、ブレードガルドに打つ地震も必要でした。
最後の技にはパーティ全体で火力が乏しく、ポリ2やカビゴンの突破に苦労しそうだったので叩き落とすを採用しました。こうすることで、ポリ2クチートガッサのような並びのいずれにも有効打を持つことができ、選出しやすくなったように思えます。
ガオガエンの技としてよく採用されるとんぼ返りですが、
1.ガオガエン自体が繰り出されうる相手(ギャラ、ランドなど)より鈍足で、コケコのようにこれらにダメージを蓄積させる動きができないこと。
2.このパーティ自体が全体的に鈍足で、ゲッコウガや眼鏡ラティオスのようなガオガエンがダメージを受けてでも繰り出したいポケモンがいないこと。
3.火力に乏しくゴツメもないので、ハッサムやランドのように遂行も兼ねた安定択として使えないこと。
これらからヤーティにおいては採用する意義の薄い技ではなかろうかと考えております。ツンデツンデやボスゴドラがいて、ミミッキュにある程度隙を見せられるのであれば他の技を優先してもよいのではないでしょうか。
努力値はD振りであればC222ゲンガーの気合玉が確定耐えとなりますのでそちらと迷いましたが、物理技を受ける機会も多かったのでH振り。これは最後までどちらにすべきか決まりませんでした。
また、リザードンに対してはガオガエンではなくギャラやツンデで相手をすることも多かったのでギルガルドを安定して処理できるホノオZもアリだったかもしれません。
ヤンデヤンデ
持ち物:とつげきチョッキ
性格:ゆうかん
努力値:HA252、残りD
技:ジャイロボール、ストーンエッジ、ロックブラスト、地震
主な役割対象はミミッキュ、テテフ、アーゴヨン、オニゴーリ、サンダー、クチート。この他じしんのないボーマンダに繰り出したり、リザードンやギルガルドを対面処理したり。
残りの技はボーマンダやリザX、ゲッコウガなどへ打つエッジ、身代わりミミッキュやオニゴーリに打つロックブラスト、羽休めをしてくるサンダーやブレードガルドに打つ地震を選びました。グラスフィールドとの兼ね合いから馬鹿力の採用も考えましたがどれも切れる技ではないのでお見送りです。
受けに来るレヒレやランドをジャイロボールで大きく削れるので使いやすいポケモンでした。
意外だったのはジャイロ読みでゲッコウガが後出しされてくる状況が何度かあったこと。エッジの採用個体の少なさが理由でしょうか。マンダゲッコの並びをこれで崩したことがあります。
対戦とはあまり関係がありませんが、厳選の際はゆうかんシンクロ+がむしゃら頑丈トゲデマルが便利です。
ヤプ・ブルル
持ち物:こだわりハチマキ
努力値:HA252残りD
技:ウッドハンマー、ウッドホーン、ストーンエッジ、馬鹿力
このパーティの草枠。カバ、カプ・コケコやカプ・レヒレ、キノガッサ、ランドロス、ポリゴン2辺りが主な役割対象。テテフ、ガルーラ、B振りポリゴンZの処理を担うこともありました。
鉢巻ウッドハンマーはルカリオ、バシャーモ、霊獣ボルトロス、ゲンガー等が一撃で、H振りガルドのHPも半分吹き飛ぶ驚きの破壊力。半面、ウッドハンマーを打てない時の耐久はレヒレやコケコに1度受けだしが効く程度。
ウッドハンマーを打ったあとブルルの役割が失われることのないように、草技を打つ際はどちらにすべきか考える必要があります。基本的にはポリ2やカバのような上を取れる相手が役割対象の場合以外はウッドホーンを押していました。
ヤティアス→メガヤティアス
持ち物:メガストーン
努力値:HC252残りD
技:りゅうせいぐん、サイコキネシス、なみのり、めざめるパワー炎
役割対象はバシャーモ、霊獣ボルトロス、メガリザY、フシギバナ。この他、マンダナット、ラティハッサムのような炎4倍のポケモンを使ったサイクル系の構築にもこのポケモンを通しに行くことが多めです。
打ち分けが効くことで上記のパーティに対してはよく刺さったものの、なみのりで無振りテテフが確3だったりたびたび火力不足に悩まされました。
なみのりはヒードランへ刺せる技として採用しましたが、シャドーボールもまたバシャーモの取り巻きとしてよく採用されるテテフに有効な技でしたからここは一長一短でした。
めざ炎はパーティ全体で重いカミツルギを舞わせない技でもあります。特攻が下がった後でも落とせますので、流星群を打っても安心です。
ギャラドス
持ち物:ゴツゴツメット
性格:いじっぱり
努力値:A252、H164、B92
技:アクアテール、じしん、ストーンエッジ、大文字
主な役割対象はメガギャラドス、ハッサム、ランドロス、ヒードラン。リザードンやゲッコウガの相手をすることもあります。
努力値振りはラティアスだけではバシャーモの相手が不安だったので、メガバシャーモのかみなりパンチを耐えられるようBに多めに振りました。副産物としてマンダの特化捨て身1耐えやガブの特化げきりん2耐えが可能です。ただし、H252B4でもメガバシャのかみなりパンチはほぼ耐えるので、メガルカリオやゲッコウガを重く考えるのであれば、そちらでもかまわないでしょう。
技構成は等倍相手に打つアクアテール、メガギャラ、ガルド、コケコ等に打てて何かと一貫しやすい地震、リザY、ウルガモス、ギャラに打つエッジを採用しました。
大文字はカミツルギへ打つ技として。剣舞でもリフブレまでなら耐えることができます。ガオガエンを採用したことで薄くなってしまっているメガハッサムに打つ技でもあります。メガハッサムはHA気味の個体が多いようで、回復されて粘られることはありませんでした。
文字ギャラは何を切って文字を入れるかが非常に悩ましいポケモンです。今回はブルル、水ロトム、ツンデツンデがいるのでガブやマンダの対策は十分と考え氷の牙を切りましたが、ガブにはどくづき個体もおりそれにはかなり苦しめられました(鉢巻どくづきが多かったのは幸いでした)。
ギャラドスのエッジは命中不安とはいえ使いやすい技です。同族との対面ではかなりの個体が舞ってきたので打ちどころに困らない技でした。
(※ちなみにいじっぱり大文字ギャラドスですが、役割論理的にありえるかどうかは微妙です。なのでこの構築がヤーティの範疇に属するかどうかは私には分かりませんが、そこまで厳密に定める必要もないのかな、とも考えております。)
ウォッシュヤトム
持ち物:こだわりメガネ
努力値:HC252残りD
技:ハイドロポンプ、ボルトチェンジ、めざめるパワー氷、かみなり
主な役割対象はレヒレ、カバルドン、テッカグヤ、ヒードラン、ゲッコウガ、ボーマンダ、ギャラドス。レヒレゲッコにはやや不安定です。この他メタグロス入りにガオガエンと一緒に繰り出していました。
ステータスは低いながらもブルルやガオガエンとの相性補完に優れておりありがたい存在でした。
枠を争ったサンダーにも、静電気によって逆転が狙える、眼鏡ねっぷうによってグロスを落とせる、ルカリオに強いなどの強みがありましたが、ブルルやガエンとの相性を考慮するとロトムに軍配が上がるのではないかと思われます。カバルドンをブルルの草技のみならず、通りのよい水技で崩しにいけることで、カバであっさり止まってしまうガオガエンを選出しやすくなるのが大変大きいのです。
この辺りは個人の好みの範疇かなあと思っています。
3.苦手な相手、組み合わせ
グラスフィールド+剣舞+種ガンでブルルが3割の乱数。不利対面で積まれると危険です。ブルルか、ギャラ、ラティ、ガエンのいずれかを先発に置きたいところです。
基本的にはツンデツンデの役割対象ですが、ミミッキュと組んでいることが多いのが厄介です。その場合でんじはがツンデに入らないようにミミッキュはギャラで相手するのがよいのですが、でんじは/じゃれつく/剣舞/何か@ミミZという個体もおります。
ギャラ対面で剣舞を打たれたら一度ツンデで受け、それからまたギャラに引く等の動きをする必要があります。
絶望的です。タスキステロ型を祈るか、防塵であることを祈って適当な対面でツンデでジャイロを打って事故死を狙う他ありません。かえんほうしゃでブルル確2のため、向こうが判断ミスをしない限り勝機はないでしょう。
一応ギャラドスに氷の牙があればブルルでZを透かし、ギャラドスに引くという動きもできますが、切る技がないうえ非常に不安定です。
4.戦績
最高、最終レートはともに2000ちょうど。
レートは前回と比べるとパッとしませんが、今まで使ってこなかったポケモンの使い勝手を把握できて大満足のシーズンでした。
今回初めて使用したのは
・物理型フシギバナ(地震でアーゴヨンを乱1、ドラン、メガゲンを確1)
・ガオガエン
・水ロトム
・フルアタのラティアス
・ツンデツンデ
・メガクチート(←こんな感じの並びで採用。クチートを受けに来るカバを冷Pする。カグヤマンダグロス等が重くて解散)
・メガラグラージ(←並びはこんな感じ。鉢巻ギャラで押していく。コケコグロスやガルーラが重くて解散。ゴツメギャラ+物理バナ+鉢巻ツンデの並びも使用。)
この辺りです。ここまで色々試したのは初めてかもしれません。
今回は試せませんでしたが、胞子無効枠としてカットロトムが気になっています。 次のシーズンでは使うかも。
5.最後に宣伝
使用したパーティのQRはこちらです。使って下さるとうれしいです。
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それじゃまたね、シーヤゲン(see you again.)☆ ちゅっ☆
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2018年5月17日:ギルガルドの取り巻きにギルガルド→カバルドンに修正。戦績部分を整理。
2018年5月18日:誤字脱字、個別解説ガオガエンの部分にあった意味の通らない文章の修正。QR公開。
2018年8月5日:ギャラドスのHPについて加筆。
2018年9月6日:目次を作成