【剣盾ダブル・バトルレジェンド】日向ぼっこボコ☆ザシアンちゃん【最終レート1752・最終83位】
<ゆっくりしていけあま
バトルレジェンド(2020年10月16日9:00~19日8:59開催の公式ダブルバトル大会)の構築記事です。
目次
(※時間がない時は使用構築のみ読めばやk)
使用構築
異教徒の気持ちを知るシリーズその8、バトルレジェンド編。
基本選出は先発リザードン+エルフーン、裏にホルード、ザシアンです。
環境考察
使われそうな禁伝
バトルレジェンドのルールは以下の通り。
1.剣盾登場のポケモン全てを使った6→4のダブルバトル
2.禁止伝説(以下のポケモンたち)はパーティ内に1匹だけ入れられる
3.開催期間は2020年10月16日9:00~19日8:59。対戦回数の上限は45戦。
使用可能な禁止伝説↓
このうち、ザシアン、ザマゼンタ、ムゲンダイナの3匹はダイマックスを行えません。
解禁されている禁伝たち全体の特徴としてはまずザシアンの性能が抜きんでているということ。陽気ASの場合、A実数値222、さらに特性で1.5倍、S実数値220となり、火力は鉢巻ホルード並み、素早さはS+1の最速ギャラ抜きというすさまじい数値を持ちます。技の範囲も鋼妖闘と優秀です。
また、禁伝全体で地面技の通りがよい、という点も特徴として挙げられます。耐性面でザシアンとの差別化を図るのは少々難しいラインナップです。
これらから考えると、ザシアンメタに回るか、あるいはトリルなどの独自の勝ち筋を作るかでもない限り、ザシアンを使わない理由は薄い環境と言えます。
1.禁伝最速かつ安定した超高火力のザシアン
3.トリル始動要員として便利なルナアーラ
4.禁伝最遅のメルメタルと特性ソウルハート(敵味方が倒れるたびにCが上昇する)によって独特の動きが可能なマギアナのトリルエース2匹
5.ダイマックス相手に威力2倍の技を持ち、ザシアンと性能が被らないムゲンダイナ。高速の回復技も使える。
以上の8匹が流行りそうな禁止伝説であると判断しました。
流行りそうなパーティ
<ワシらぢゃ!
バトルレジェンド流行のパーティを考えるうえで参考にしたのは、事前に開催されていた仲間大会の結果です。
ウーラオス解禁直後のヨロイ環境(シーズン8-9)と比較すると「ザシアンの高い使用率」、「リザードンの躍進」、「ゴリランダー、エースバーンの減少」の3つが特徴です。
おそらく、リザードンの使用率増加はザシアンに有利なダイジェット使いだから、逆にエースバーンやゴリランダーは確実に選出されるであろう禁伝達にそれほど有利が取れないため数を減らしたのでしょう。
バトルレジェンドではこの傾向はさらに強まり、ザシアンを中心とした環境になると予測されます。
上述した通りザシアンはきわめて素早く、並みのS操作では抜くことができません。そのため、追い風や天候操作要員がより流行ると見ました。
追い風要員としてはエルフーンの他にファイアロー。
天候エースとしてはウェザーボールでザシアンに有効打を持つフシギバナ、禁伝特攻の地面タイプであるドリュウズ、ガマゲロゲ、巨獣斬半減でダイマさせやすいルンパッパ。および各種の天候を展開できる特性持ち。
そして蒸気器官でザシアンを抜き去るセキタンザン。
事前の仲間大会の上位勢に加えて、流行りそうな非禁伝はこの辺り。ガオガエンは使用率据え置きの便利枠。
構築経緯
+
流行りそうなパーティを分析したところ、強いパーティの条件は「天候パに強く、かつ禁伝特攻である高火力の地面技を打てるパーティ」であることが分かったので、とりあえずこの形を目指すことに。
天候パに強いパーティとして分かりやすいのは「手動天候操作搭載の天候パ」、「トリルパ」の2つですが、トリルパは「これまで使ったことがなく使い勝手がいまいち分からなかったこと」、「下から貼ることによって環境全体の火力増加に影響を受けやすく考察の量が膨大になりそうなこと」から準備が間に合わないと考え、いたずらごころによる手動天候操作を盛り込んだ天候パの方を使うことにしました。
いたずらごころで展開できる天候は晴れと雨の2つですが、セキタンザン入りを相手にする際に追い風が使えた方がありがたいと考え、天候操作要員としてエルフーンを選んだため、自動的に晴れパで行くことが決定。そしてトリルを用いないことから、投入する禁伝はトップメタのザシアンにほぼ決まりです。
晴れエースとしてはヨロギリザードンを選択。
フシギバナなども強力ですが、「ザシアンに強い」こと、「天候への依存度が小さく、トリルパなどエルフーンが連れていけない選出の際でも強力」であることがリザードンの優位性です。原始の力によって晴れミラーが楽になりそうな点も魅力。
この他、ザシアンを使うにあたってはタスキで耐えてきたり、砂下で上から地面技を放ってきたりするドリュウズがきついため、これをリザードン対面で突っ張らせて討ち取るために岩半減実のヨロギもほぼ確定。リザードンはトップメタでもあるので、岩技が打たれる可能性も高く、事故死を避けるためにもヨロギは必要と考えました。
また、イエッサンなどのこの指勢の存在から、禁伝に確実に通る地面技として地震を打ちたいと考えていたため、飛行タイプである点も重要でした。
地面枠には火力の高いタスキホルードを選択。
一般にホルードとドリュウズとを比較したとき、ホルードは火力と技範囲に優位性があり、ドリュウズにはグラスラ等倍と優秀な特性、鋼打点を持つことに優位性があります。特にタスキ枠の地面タイプとしては、砂で簡単にSを補強でき、ダイジェットを使うこともないことからドリュウズに軍配が上がりがちです。
ですがバトルレジェンドにおける地面枠の技構成は、メインウェポンの10万馬力、この指やサイドチェンジが考えられる際に打つ地震、リザードンへの打点となる岩技(よーするに岩雪崩)、守るの4つで確定でありアイへを入れる必要はありません。
さらにホルードは陽気にすることでドリュウズでは不可能な「S+1での最速ドラパルト抜き」と「10万馬力によるザシアン確1」とが両立できるため、こちらを優先することにしました。
残り2枠に必要な要素は対トリル枠、晴れ始動要員。
当初はこれらを兼ね備えるコータスを投入し、さらに穴埋めとして晴れミラーをリザードンのウェザーボールで制すべくカバルドンやバンギラスを投入していたのですが、事前の仲間大会での勝率が伸びず解体。相手にサマヨールやソルガレオが見えたとたんにコータスやカバルドンの選出が強いられ、非トリル選出の際に殴り負けがちなのが難点でした。
このため、バトルレジェンド本番ではキュウコンとイエッサン♂を投入。
トリル展開に対しては、相手のトリル役がソルガレオやブリムオンのような炎技が通るポケモンだった場合はリザードンとキュウコンのW熱風orホルードとの熱風地震や熱風雪崩、ルナアーラやサマヨールのようなイエッサンへの打点が乏しいポケモンでトリルを貼ってくる場合にはイエッサン♂によるトリル封印で対処することを狙いました。
構築はこれで完成。
前4匹を基本選出とし、トリパに対してはエルフーンの代わりにキュウコンやイエッサンを出していきます。
個別紹介(緑字は変更の余地アリ)
ザシアン(剣の王)
持ち物:くちた剣
努力値:いじっぱり (A↑C↓) H84 A252 S172
技:アイアンヘッド(巨獣斬) インファイト 剣の舞 守る
素早さ
S実数値190。最速120族抜き
禁伝枠にはザシアン。ダイマックス相手にも安定してダメージが入るので、相手にうまくダイマックス権を残されてしまっても何とかなる点が魅力。
本構築では基本的に4匹目として後発に控えさせ、リザのキョダイゴクエンやホルードの地震でタスキを潰した後に繰り出していきます。
選出率はほぼ100%。相手が全員硬い地面や水や炎タイプという編成でもない限りは選出していました。
ザシアンを使っていて面白いと感じたのは、相手が鋼等倍以上のポケモンをダイマックスさせてこないこと。特にアシレーヌやバンギラスのダイマックスを牽制できるのは大きく、こちらのリザードンの生存に役立ちました。もちろんダイマを切られても事前にゴクエンが展開できているならほとんどがザシアンかホルードで確1となるためあまり困りません。
使用していくうち、こちらのパーティに対してドラパルトが選出されることが少なく最速の恩恵を感じなかったため、セキタンザンなどへのダメージに期待していじっぱりに変更。副次的な要素として、Sの分の努力値を耐久に回したため、A実数値187(陽気A252)ドリュウズの10万馬力まで確定で耐えることができます。ゴクエンと相性のいい陽気も強いため、この辺りは好み。
インファイトはガオガエンへの打点として投入。剣の舞は威嚇連打への対策として入れましたが、使う機会なし。威嚇持ちがウインディとガエンばかりでこれらを前にザシアンが舞っとる暇がないためです。
ギャラドスが結構いたのでワイルドボルトがどこかの枠に欲しかったなあと思います。
エルフーン
特性:いたずらごころ
持ち物:お花のお香(草火力1.2倍)
努力値:ひかえめ(A↓C↑) HC252 D4
技:追い風 エナジーボール 日本晴れ 神秘の守り
リザードンと共に先発に出し、日本晴れor追い風+ゴクエンで数的有利を取りに行く動きが強力。1ターン目生存できそうなら日本晴れ、長生きできそうになければ追い風を打っていきます。
選出対象は晴れを含む天候パ。トリル以外のパーティにはだいたい選出していました。
他の技は水タイプへの打点となるエナジーボールと、事前の仲間大会でリザードンに欠伸や電磁波を打たれることが多かったためそれを防ぐための神秘の守り。
ただ、神秘の守りについては打っている暇がなかったり、バンギラスなど予想外のところから電磁波が打たれたりとあまり有効に働くところがなかったため、改良の余地があります。
欠点としては相手に打点がないため、放置されると少々困る点。エルフーンが遊んでしまうターンが多かったため、手助けや甘えるなどのリザードンが隣にいなくても使える技が欲しかったかなと思います。
バトルレジェンドやシーズン10を通して、火力があるS操作枠の強さがだんだんと分かってきました。
リザードン(キョダイマックス)
特性:サンパワー
持ち物:ヨロギのみ
努力値:ひかえめ (A↓C↑) H4 CS252
技:熱風 ブラストバーン エアスラッシュ 原始の力
火力
・サンパワーダイロックでD特化コータスに97%~109%
・ダイロックでキョダイリザに91.5~108.5%
・キョダイゴクエン(ブラストバーン)ダイマドリュに103.8~122.2%
耐久
・ドリュの陽気珠ダイロック 79.1~93.5%
ダイマックス枠としてほとんどの試合に選出。
リザードンミラーで確実に勝つために原始の力を投入し、性格をひかえめにしました。
相手がバンドリであれなんであれ、ヨロギとザシアンの圧力を盾に突っ張り、ゴクエンかダイジェットか通りのいい方を打っていきます。後続で手間取りそうな相手をリザードンで強引に突破してしまい、ゴクエンのダメージと合わせて相手全員をホルードやザシアン圏内に押し込むのが狙いです。
引くのはバンギラス+ドラパルトなどのザシアンの通りがきわめてよく、着地もしやすそうな対面の時くらい。リザードンとザシアンの相性補完は結構いいので、割と後投げもしやすめです。
ヨロギの実はドリュやバンギラスの岩技を耐えるために持たせていますが、ソルガレオ、ルナアーラ、リザードン、レシラムなどありとあらゆる対面から岩技が飛んできたため意外と発動機会は多めでした。
ホルード
持ち物:気合のタスキ
努力値:陽気(C↓S↑)AS252 D4
技:地震 10万馬力 岩雪崩 守る
先発リザードンエルフーン、裏にホルードザシアンの4匹がこの構築の基本選出となります。
主に後発に控えさせますが、やセキタンザン入りに対しては先発に投げていました。セキタンザンに対してはタスキを盾に1発入れる狙いですが、意外とこのルールでのセキタンザンは遅い個体も多く、おいかぜ下ではほとんど上を取れていました。
当初はキュウコンと半々の選出率となることを予想していましたが、思ったよりレシラムやムゲンダイナの数が多く、それに伴ってこのポケモンの選出率も上がっていきました。体感の使用率はザシアン>レシラム>ソルガレオ>ムゲンダイナといった感じ。
技はこれで完成です。構築経緯にも述べた通り、このルールにおいてはこれ以外ありえません。
キュウコン
持ち物:命の珠
努力値:臆病 (A↓S↑) H4 CS252
技:熱風 オーバーヒート 守る ソーラービーム
主にトリル入りや、雨パ、ミロカロスなどの硬い水が入ったパーティに対して選出します。イエッサン♂と同様基本選出には絡みませんが、相手がガエンゴリランダーラプラスなどのエルフーンが通らない構築の場合はエルフーンに代わって選出していましたので、選出率はこちらがちょっと高め。
耐久的になんとしてもソルガレオの上を取ってもらわねばならないため最速。ミミッキュに対して熱風+リザのゴクエンの動きを取るためにもリザードンより素早い調整となっています。
イエッサン(オス)
持ち物:オボンのみ
努力値:ひかえめ (A↓C↑) HC252 B4
技:ワイドフォース マジカルフレイム トリックルーム 封印
基本的にサマヨ+イエッサン♀などのガチガチのトリルパに選出。
ソルガレオがいる場合は鉢合わせしてしまうと厳しいため、サマヨールがいてもどうせ2択と割り切ってリザホルードやリザキュウコンを出すこともありました。そのため選出率は低めです。
戦績・反省
1~3日目を通して11勝4敗を繰り返し、33勝12敗でレート1752、最終順位83位でした。
事前の仲間大会を通して確立できたリザエルフホルードザシアンの4匹の基本選出は文句なしに強い並びでした。
サダイジャドリュウズの並びが1位を取ったことからも分かる通り、今大会では地面技の通りがとにかくよく、特にホルードはよく働いてくれました。
イエッサン♂とキュウコンには変更の余地がありますが、対トリルという最低限の仕事は果たせていたため、最終2ケタ順位に残れたのはこれらがうまくハマった結果かなと思います。
ただし後述する通り、反省点も多々。特に大きなものは以下の2点です。
1.ギャラドス入りに弱すぎ
完全にノーマークでしたが、巨獣斬半減のダイジェッターといえば確かにこのポケモンであり、考慮しておくべき存在だったと思います。
技スロットに余裕のあるザシアンに電気技を仕込めばある程度誤魔化せたはずなので、少々基本選出のポケモンたちの考察が甘かったかなという感じです。
2.晴れミラーの対策が不十分
確かに追い風によってフシギバナを軸とした晴れパには強く出られていたものの、リザードン+この指+エルフーンのような並びが相手だと、リザードン同士の殴り合いに負けてしまい、そのままザシアンホルードまで殴り倒されてしまいます。
このようなダイマ枠を徹底的にサポートしてくる並びについてはシーズン10の時点でその存在に気付いていたため、見落としていたのは看過しえないミスでした。
イエッサン♂とキュウコンの枠は本番直前に急に変更したため、煮詰め切れていません。イエッサン♂の枠をピッピなどに変え、トリルへのメタはお先にどうぞで行うなど、晴れミラーへの対策をより厚くした選出パターンを行えるメンツを選ぶべきだったかなあと思います。
キュウコンはトリル対策の他、雨へエルフーンとともに出して天候を取りに行く想定で投入していましたがエルフーンで十分なことも多かったため、こちらも要検討枠。
おわりに
ここまで読んでくれてありがとね☆ ちゅっ(投げキッス)☆
質問や記事の不備はコメント欄やボイッターでどしどしどうぞ☆
ザシアンはLuke氏(底なし沼の底)にお借りしました。本当に強かったです。この場を借りて感謝以外ありえないwwwwwwwwwwww
本番直前に組んだせいで考察全然投下できなかったのスマンな……。